今年最初の獲物です。 Staさんの笑顔! 立派な尾鰭! ロック先生も! 翌日に期待をして・・・。 |
[ Data ] SurfaceTemperature:6℃ Rod:MajorCraft ST-862PE Reel:ShimanoBioMaster4000S Line:PE1.5 ShockLeader:VARIVAS VEP 20lb Lure:Kj-8,Tonden18g Result:SpottedCharr×1 2週間程前に目的地を襲った季節外れの温かい雨。目的の河川から良い噂が聞こえてこない中、昨秋と同じメンバーで道東へ遠征を掛けました。 「純潔で虚ろ」になる為です・・・・。 随分前から沢山の出会いと別れの狭間となるこの日を出撃の機会として覗っていた僕達は、昨秋に比べ更に欲張りな計画を立てていました。 晩酌を済ませたばかりのStaさんを拉致し、まだ残雪が眩しい夜道を黒々と聳え立つ分水嶺目指して走って行きます。それはStaさんが親しんだ 湿原河川を攻めるための寝ずの長征でした。 運転中眠気を感じる事は殆ど無いと豪語するロック先生にハンドルを預けていたので来る交代に向け仮眠を摂るべきなのですが、眠気覚ましの煙草の煙に混じって 吹き込んでくる夜風は薄っすらと湿り気を帯び、春がもうすぐ側まで近づいた事をそっと教えてくれるのです。まだ本当の春には少し早いのですが、何だかくすぐったい 様なあの高揚感に憑り着かれ、他愛も無い話に花を咲かせながら目的地へと辿り着いてしまいました。 そのまま、眠れなくなった腫れぼったい眼を擦りながら東の空が明るくなるのを待って河川へと降り立つと、そこかしこに竿を振る人影と刺激的なボイルが 目に飛び込んで来ます。 雨鱒達は、朝靄を湛えた鉛の様に重い水面に次々とゆっくりとした波紋を残し、まるで暗い冬にまどろむ川をそっと揺り起こそうとしている様でした。 あぁ・・。春なのです。 久し振りに目にした生命感に逸る心を抑えながら幾通りかのルアーを試して行くと、待ち焦がれた小気味良い反応が竿先を捉えました。 流芯を越えた辺りから魚体をくねらせ現れた雨鱒は薄っすらと紫がかっていましたが、その下に隠された銀色は朝陽にキラキラ光り これから訪れる豊饒の季節を先取りしたかの様・・・。思わず繁々と彼を眺めてしまいました。 そして、うとうとと感動に浸る僕の横でStaさんが鋭く何か言葉を発しました。 弓なりにしなる彼の竿先には大きな尾鰭が水面を割り、もがいています。鋭いドラグ音を響かせたやり取りの後、彼のネットに収まったのは、見事な カイプと太い尾鰭がとても印象的な雄の雨鱒でした。 その後、Staさんロック先生の両氏は良型を次々とキャッチして行きましたが、僕の方は再発したバラシ癖が収まらずプライムタイムを逃してしまい、 少し名残惜しいままこの河川を後にしました。 そして、途中参加のNoppoさんと合流し、同じ様に長潮でその日のプライムタイムを既に終えてしまった有名河川を徘徊し、釣果を得られないまま帯広の夜の街へと溶け込んでいきました。 結局、釣果の多寡に関らず釣友が集う席でのお酒は格別で少し酒量が増えてしまいましたが、これも遠征の重要な目的ではないでしょうか(*^_^*)。 春ですから・・・。 |
静かな河岸に。 突然現れて盛んに吼え続けます。 コロちゃんの目を掻い潜って何とかキャッチ! 完全に目を付けられてしまいました・・・。中々離れません。 他の場所も増水で打つ手無し(笑)。 不貞寝をして・・・。 最後に何とか。 ミラクル。 |
[ Data ] SurfaceTemperature:6℃ Rod:MajorCraft ST-862PE Reel:ShimanoBioMaster4000S Line:PE1.5 ShockLeader:VARIVAS VEP 20lb Lure:Kj-8,Tonden18g Result:SpottedCharr×2 道東遠征二日目は、後頭部に前日痛飲した日本酒が形を変えて燻るのを感じながら迎えました(笑)。 しかし、ロビーに集まった面々を見ると、何れの眼にも沈殿した疲労の奥に何がしかの光を湛えています。そして、その光に突き動かされるように我々は行動を開始しました。 宿の方にお願いして開けてもらっていた通用口から表に出ると、街にはまだ夜明けの気配すら無くひんやりとした空気が心地よく身体を包みます。 そそくさと宿を後にした我々は夜明けを告げる薄明かりがなだらかな稜線を際立たせていく様を見ながら、あの刺激的なボイルを期待して前日魚の 気配を感じることが出来た河口部へと向かいました。しかし・・。 いざ河岸に立つと散発的なボイルは見られるものの、広く分散したソレは明け方のプライムタイムを飾るにはなんとも寂しく・・・・。 昨年は見られた鮭稚魚たちの作るモヤモヤとした水面の動きも見られません・・・。 アタリも無く、どんよりとした空模様は明け方との境界が不明瞭なまま時間の感覚も薄れていき、我々も言葉を交わす事を忘れ黙々とキャストを繰り返していた頃、 十数メートル下流のStaさんが突然反転し岸に駆け上がろうとして転倒しました。 次の瞬間、彼が先程まで立ち込んでいた浅瀬に水面を割って大きな黒い影が飛び出し、Staさんに吼えかかります。 あまりの出来事に身を強張らせながら目を凝らすと、黒い影の正体はなんと大きな雄のアザラシ・・・。 彼は激しく吠え立てながらStaさんが陸に上がってしまうのを確認すると、河の方向に向き直り浅瀬に肩を出して座り込み始めました。 彼は何かに苛立ちを感じているのか、頻繁に大きな咆哮をして眠そうな眼でこちらをちらりと一瞥します。 (その後姿は早朝の露天風呂に浸かる泥酔状態の中年男性・・。) 釣り場を追い払われたStaさんは苦笑いを浮かべながらこちらに回ってくると、先程まで話をしていた釣り人に噛み癖があるアザラシが寄って来ていると 告げられていたことを明かしてくれました。 どうやら釣り人から魚を奪う絶好の漁場に近づきすぎていた模様で、その後このポジションから素晴らしいダッシュを決め、帯広から来たと言う男性の掛けた 50cm位の雨鱒と口にぶら下がっていたミノーを奪い取っていきました。 この衝撃的な登場から暫くは周囲にアタリも無く、彼の眠そうな目がさらに細くなり咆哮の間隔が広がり始めた頃、少し離れて釣りをしていた僕の竿に ようやく魚信が伝わりました。魚信の正体は小型の雨鱒。 彼の狙いが釣り人の掛けた魚であることに薄々気が付き始めていたので暴れさせ無い様慎重に寄せて来たのですが、 ランディングの段になって彼に気付かれてしまいました。そして、細かった眼を一杯に開いて接近して来る彼はかなり迫力があり、 僕に出来たのは魚をラインの先にぶら下げたまま走って逃げることだけでした・・・(-_-;)。 魚は彼の眼の届かないところで直ぐリリースしたのですが、この後僕が魚をどこかに隠し持っていると思われたのか気を抜くたびに 急接近と威嚇を繰り返され、閉口しました。 しかしこの頃になると上流から流れて来た釣り人達で周囲も賑やかになり始め、地元の人達からはサケマスシーズンに彼のアザラシが大津港で見せる巧みな奪取 やそれを阻止しようとする釣り人達の話などを聞き、結構楽しんで過ごすことが出来ました。 それに実際に釣り人から魚を奪うパワーと俊敏性も目撃出来ましたし・・・(笑)。 その後、上流も見て回ったのですが季節外れの雨が引き金となった雪代はもう春の釣り場を覆い隠してしまい、不貞寝で帰途の鋭気を養うのが精一杯でした・・・。 最後に早朝のポイントに立ち戻った僕達は何匹かの雨鱒を掛け、ロック先生が上げた手のひらに納まるカワガレイに驚嘆して帰途に着きました。 帰りの車中はやっぱり愉快で、アタリメが眠気覚ましにかなり効くということに気付かされました(笑)。 |
久し振りのアブラコ。 ロック先生は好調です。 そして直ぐに陽が沈み。 何とかもう一匹。 鰭のブルーが鮮やかです。 |
[ Data ] SurfaceTemperature:--℃ Rod:MajorCraft ST-862PE Reel:ShimanoBioMaster4000S Line:PE1.5 ShockLeader:VARIVAS VEP 20lb Result: FatGreenling×2 Jacopever×1 FoxJacopever×2 |
久し振りの50UP。 ロック先生は海藻の茂みから魚を拾ってゆきます。 綺麗な魚体です。 バス持ちを要求したら・・・。 タイラバ初釣果にニヤリ。 でかい・・。 |
[ Data ] SurfaceTemperature:--℃ Rod:MajorCraft ST-862PE Reel:ShimanoBioMaster4000S Line:PE1.5 ShockLeader:VARIVAS VEP 20lb Result: FatGreenling×5 Jacopever×1 FoxJacopever×2 LongShanny×1 整理中です。 |
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